高梨沙羅の過去の失格は?今までスーツ規定違反になった日本選手は誰?

2022年北京オリンピックでメダルが期待されていたスキージャンプの高梨沙羅選手

しかし、団体戦でスーツ規定違反で失格となってしまいました。

あまり聞き慣れないルールに驚いた方がたくさんいるのではないでしょうか。

高梨沙羅選手のスーツ規定違反は何回目なのか。

過去にひっかかった選手なども含めてご紹介します。

高梨沙羅のスーツ規定違反【北京オリンピック】

2月7日に行われたノルディックスキー・ジャンプ混合団体

オリンピックでは初めてとなる男女各2名、計4名による団体戦でした。

日本は男子がノーマルヒル金メダルの小林陵侑選手佐藤幸椰選手

女子はノーマルヒル4位の高梨沙羅選手伊藤有希選手が出場しましたが、残念な結果に…。

スーツ規定違反で失格

高梨沙羅選手は1回目、103.0m124.5点の大ジャンプで2位に。

しかしその後、スーツ規定違反で失格となりました。

高梨沙羅選手はランダムで選ばれる計測対象に。

その際、太ももが規定より2cm大きかったと言うのです。

高梨沙羅選手はショックで泣き崩れました。

鷲沢徹コーチは「本人のせいではない」とコメントを発表。

選手本人は与えられたスーツしか着ないので、スタッフの確認不足だと高梨沙羅選手をかばいました。

高梨沙羅選手の失格という残念な結果になりましたが、日本団体チームは4位入賞と大健闘。

喜ばしい反面、「そんなルールがあったなんて…」と大きな話題になっています。

スーツ規定違反とは

スキージャンプは助走するスピードや揚力が大きく影響する競技です。

揚力とは風を受けて体を持ち上げる力のこと。

選手が着るジャンプスーツは、その揚力を受けるものとして厳しい規定があります。

以前はだぼだぼのむささびのようなスーツがありました。

それが禁止されてからルールが厳しくなったそうです。

選手は下着一枚で両腕を水平に広げ、股下や体の周りなどを計測されます。

スーツの寸法と体のサイズが一致しないと失格。

これが今回話題になったスーツ規定違反です。

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高梨沙羅の過去の失格は何回目?

2022年北京オリンピックでスーツ規定違反を初めて知った方がいると思います。

しかし、高梨沙羅選手は過去に2回スーツ規定違反で失格になっています。

なので今回は3回目なんですね。

1回目のスーツ規定違反

1回目の規定違反は2018年12月のワールドカップ。

飛躍前のチェックで、スーツの股下が規定よりわずか8mm短かったことで失格になりました。

2回目のスーツ規定違反

2回目の規定違反は2021年2月のワールドカップ。

太もも部分がわずかに大きいことで失格となりました。

スーツ規定違反はよくあること

オリンピックという舞台でのスーツ規定違反

高梨沙羅選手が失格ということで大きな話題になっています。

しかし、スーツ規定違反はよくあること。

ワールドカップなどでは失格になることが多々あります。

各国とも少しでも有利になるようギリギリの調整を行っているためです。

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今までスーツ規定違反になった日本選手は誰?

金メダリスト小林陵侑選手も過去失格に

スーツ規定違反は、高梨沙羅選手以外にも例があります

小林陵侑選手

2022年北京オリンピックで金メダルを獲得した小林陵侑選手。

2021年のワールドカップで失格になりました。

小林潤志郎選手

小林潤志郎選手も失格になったことがあります。

2018年8月ワールドカップでのこと。

小林選手は「具体的な原因はよく分からない。この前まで出ていたスーツなので」とコメント。

選手自身も原因がよくわからないことが多いようです。

佐藤幸椰選手

2020年2月ノルディックスキーのワールドカップ。

佐藤幸椰選手もスーツ規定違反で失格になりました。

伊藤有希選手

2021年2月、高梨沙羅選手も失格になったワールドカップ。

伊藤有希選手もスーツ規定違反で予選失格となりました。

他に失格になった国は【北京オリンピック】

強豪・ドイツも失格に

今回の北京オリンピックで失格になったのは日本だけではありません。

  • オーストリア
  • ドイツ
  • ノルウェー
  • 日本

失格になったのは4か国5名の選手です。

スーツ規定違反はよくあることと言え、ここまで多いのは異例とも言えます。

いずれもスキージャンプ強豪国とのことで「測定がおかしいのでは」という疑問の声も上がりました。

また、失格になったドイツの選手は次のようにコメント。

「これまで経験したことがないほど長い時間チェックされた」

「何か見つかるまで検査が続く感じ」

ドイツスキー連盟のマネージャーは「激しい怒りを感じている」と主張。

スーツ規定違反の問題については議論が続きそうです。

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どうしてスーツ規定違反が起きるの?

スーツ測定方法は細かなガイドラインが定められています。

ガイドラインにしたがって選手の体とスーツのあらゆる箇所を測定します。

選手自身の測定箇所

  • 身長
  • 腕の長さ
  • 股下
  • 首のサイズ
  • 足のサイズ

 

スーツの測定箇所

  • 前腕の長さ
  • 前股下の長さ
  • 股下
  • クロッチのシームクロス部分 など

 

参照:測定方法ガイドライン(2020 年 10 月 5 日付)

股下の測定だけでも細かな規定があります。

股下の測定について(抜粋)

  • 地面から股下まで垂直に測定する。
  • 選手はジャンプ台でジャンプ前と同じように(ブーツに装着された)ジャンプスーツおよびブーツを着用しなければならない。
  • 測定時は足を40cm離し、脚は完全に伸ばさなければならない。
  • 測定した股下サイズは選手のボディーで測定した股下サイズと一致しければならない。
  • 股下の長さと適合のコントロールは同時に実施されなければならない。

 

参照:測定方法ガイドライン(2020 年 10 月 5 日付)

これら全ての箇所で誤差は数センチしか認められていません。

(※男子は1~3cm、女子は2~4cmという規定)

選手が少しでも痩せたり太ったりすると失格。

スキージャンプの規定はとても厳しいものなんですね。

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高梨沙羅選手がかわいそうとの声多数!

良いジャンプをした後に失格になった高梨沙羅選手

泣き崩れる姿を見て「かわいそう」という声がたくさん見られました。

高梨沙羅選手を慰めているのは同じく失格となったドイツの選手と思われます。

北京オリンピックでは多くの選手がスーツ規定違反となりました。

https://twitter.com/c9moy60GuFINmG1/status/1490667859357278208?s=20&t=MC2Kxdxskgh7toDazkzJew

同じチームとして戦った佐藤幸椰選手は次のようにコメント。

「沙羅ちゃんを責めないでほしいです。今日だけ、神様を嫌いになりました」

また、小林陵侑選手が落ち込む高梨沙羅選手をハグする姿も話題になりました。

高梨沙羅の過去の失格は何?まとめ

北京オリンピックではメダルを狙っていた高梨沙羅選手。

今回スーツ規定違反は3回目でした。

メダルは逃しましたが、4位入賞という素晴らしい成績を残しました。

あたたかいチームメンバーにも支えられ、大健闘でした。

これからの活躍にも期待したいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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