韓国在住5年の日本人です。非ネイティブが韓国で現地のフォークリフトの免許取得に挑戦しました。
結果は、筆記試験、実技試験ともに見事、一発合格!
今では日本人も海外在住多数時代となり、もしかすると海外で資格に挑戦する方もいらっしゃるのではないかと思います。
かなりレア体験ではあると思うのですが、自分の体験を公開してみることにしました。
一発合格ではありましたが、何しろ生まれて初めての経験です。
当然のことながら次から次へと試練はありました。
目次
韓国のフォークリフトの筆記試験と実技試験とは
韓国暮らしも5年を超え、将来的に使える資格があったほうがいいということになり、
フォークリフトの免許を取得することにしました。
早速フォークリフトの学校である重機学院に行ってみることにしました。
フォークリフト免許には3トン未満小型免許と3トン以上のフォークリフト運転技能者の2種類があるとのことでした。
3トン未満小型免許は自動車免許の1種免許(日本の中型免許に相当)保持者であれば理論教育6時間、
実習6時間で免許が発行されるのですが、私は2種免許(普通免許に相当)しか持っていませんでした。
そのため、フォークリフト運転技能者の試験を目指すことにしました。
費用は50万ウォン(約5万円)だそうです。
まずは筆記試験に合格した後、実技試験を受けるための練習を10時間受けた後、実技試験に合格する必要があるとのことでした。
筆記試験は費用は11,900ウォン(約1,200円)、コンピュータによる60分の60問4択問題で、60点以上が合格です。
実技試験は費用は22,500ウォン(約2,500円)、100点からの減点方式で60点以上が合格です。
現実的な可能性と練習時の出来事に翻弄される
資格を取得するためには、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。
まず、筆記試験ですが、韓国語非ネイティブの私は、韓国語の会話ではある程度自信があったのですが、韓国語を読む時間が遅いため、60分の制限時間だと1分1問をクリアできるかどうか自信がありませんでした。
Youtubeで筆記試験に合格するため動画があったのですが、「もし、答えがわからない場合は、回答が少ない番号を選ぶべし」というのがありましたが、試験中そんなことができるのか、逆に心配になってしまいました。
10時間の実技練習は、はじめの2時間はドラム缶に置いてあるパレットを左側にあるパレット上に交互に置きなおす練習、3時間目以降は練習コースに沿った運転練習です。
学院の先生は一回目は教えてくれたのですが、その後はアドバイスしてくれることもほとんどなく、自分でやるしかありませんでした。
そのため、毎日の1時間の練習後はYoutubeの動画で勉強するしかありませんでした。
韓国ではフォークリフトの実技試験の動画が相当数アップされており、毎日時間がある限り見て、イメージトレーニングをしていました。
そうして毎日1時間ずつ練習を進めていったのですが、なんと7時間目には2人で交代しながら練習するように言われ、練習時間が半分になってしまいました。
パートナーとなった方は、年齢も同じ位の韓国人の男性の方でしたが、なんと、実技試験に2回も失格となったという方でした。
笑顔で「できる」を繰り返したら合格していました。
筆記試験は実は2回申し込みました。
一回、1200円で、もし、一回目で合格すれば、キャンセルしても半分の600円が戻ってくるからです。
まずは筆記試験に合格するために、一冊の本をひたすら勉強しました。
わからない単語はネットで検索です。
検索してみる前は日本のフォークリフトの情報のほうが多いと思っていたのですが、
意外と試験に関する情報は少なく、結局、購入した本の練習問題だけは全部やりました。
試験当日、会場に入って厳格な本人確認の後、試験が開始しました。
私の席は一番前の席でした。名前が韓国語ではなく、アルファベットだったからです。
とりあえず、1問1分以内のペースで回答していきました。
15分位経ったところで、退席者が少しずつ出て行ったのですが、そんなことはお構いなしに、集中して1問1分のペースをキープです。
試験終了5分前で試験管が「あと5分だよ」と言いました。
後ろを見ると誰もいません。
最後まで残っていたのは私一人だけでした。
全問を回答して提出ダイアログでYesすると、結果は合格でした。
コンピューターのオンライン試験ですので、結果がすぐ出るのです。
点数は66.666でした。
帰宅してすぐに2回目の筆記試験はキャンセルして、すぐに実技試験を申し込みました。
実技の練習は10時間あれば何とかなると思っていたのですが、そうは行きませんでした。
フォークリフトは生まれて初めての経験でしたが、練習すればするほど、失敗してしまうのです。
制限時間4分でコースを回らなければ失格、パレットを正確に置かなければ失格、コースの線をはみ出せば失格…、「失格」の文字が頭の中を泳いでいます。
その頃、家でYouyubeをたくさん見ていたのですが、偶然、鴨頭さんの鴨チューブを拝見しました。
鴨頭さんは「心が先、現象が後」とおっしゃっていました。
「これだ!」と思いました。
また、笑顔でやればうまく行くとも。
8時間目以降は、笑顔で練習しました。
もちろん、実技試験も笑顔を忘れず、「できる、できる、できる」と心のなかで繰り返しながらフォークリフトを運転しました。
制限時間の4分以内に出発位置に戻り、無事試験が終わりました。
心の持ちようが大切、結果は後から付いてくる!
非ネイティブの私が韓国で韓国人用のフォークリフト運転技能士の資格を取得できました。
もちろん家族がフォークリフトの勉強時間に協力してくれたことや重機学院のスタッフが応援してくれたことが合格につながったと思っています。
ただ、試験というものが、なぜか、「こうすれば失格になる」という表現が多すぎると思います。
その説明を聞き続けていると合格というイメージよりも失格というイメージが自分の中で増幅し、マイナスの結果体質になってしまうのです。
その結果、不幸にも7時間目で一緒になった2回失格になった方のようになってしまうのだと思います。
その方は、助言をたくさんしてくれたのですが、こうだったから失格、ここで失格、とにかく失格と言う言葉を繰り返していたように思います。
鴨チューブを見ていた私は、とにかく、プラスの心になること、笑顔で喜んでやること、できると信じることを実践して合格することができました。
特にお金をかけたわけでもなく、心の持ちようを変えただけで合格することができたのです。
実はその後、私は自動車免許の1種も取得しました。
10Kmの市街地の実技試験を受けたのですが、2回目で合格しました。
一回目の試験では7Km地点で児童保護区間である速度制限30Kmを1Kmオーバーで即時失格でした。
韓国の試験はタブレットによるGPS連動の試験採点システムが導入されているため、ちょっとしたスピードオーバーでも失格になってしまうのです。
2回目は一週間後に受けたのですが、その際には周りの車の運転に邪魔になろうが、絶対に試験に合わせた運転を笑顔でやり抜くと固く心に誓って運転しました。
その時も笑顔で心の中では「できる」を繰り返していました。
試験管は女性の方でしたが、私のややひきつった笑顔を見て、どう思ったかはわかりませんが。
笑顔の力で「できる、うまくいく」を実感
私の体験はかなり特殊なケースだと思います。
はじめは私の体験を公開して何になるのか、もしかしたら、炎上まではいかないものの、意味がないのではないかとも考えました。
しかし、心の持ちようで結果が良くなるのを体験してしまった以上、
自分の心をさらにプラスにキープするべきだと思い、いい機会だと思って投稿させていただきました。
今は毎日、作り笑顔をキープしながら暮らしています。
たとえ作り笑顔でも頭の中では本当の笑顔だと判断してしまっているのだそうです。
実は私は大学時代、先輩に笑うとほっぺたが横に飛び出しすぎて、みっともないと言われたトラウマで笑うことに抵抗があったのです。
それ以降、30年以上素直に笑えなかった私がいました。
それを開放してくれたのが鴨頭さんの鴨チューブです。
本当に感謝しています。
笑顔でフォークリフト運転技能士と運転免許1種を取得できて本当に良かったと思っています。
私の体験が一人でも多くの方の役に立つように願っております。